明日を見る眼差し

 

「彼は来る」
そう断言したティエリアの横顔と彼が仰ぐ新たなガンダムを見る。そうして「来るだろうね」と答えた。
「ティエリアがそう思うんならそうだと思うよ。刹那のことは私よりティエリアのがよく分かってる」
「しかし君の予想でも彼は来るんだろう」
「私のは、……希望的観測ってやつだよ」
「知っている」
間髪入れず返ってきた応答に思わず笑みが零れる。それでも少しは頼りにしてくれている、そう思うと嬉しくてたまらない。
「セラヴィーで出る」
「うん、行ってらっしゃい」
数年前では想像もしなかったやり取りをこうも自然に行うとは思わなかった。
改めて月日の大きさ、それ以上に人の成長具合に驚く。
そうして、セラヴィーに跳ぶティエリアを見送ってから。向かう先はブリッジだ。
まだあそこに立つことは慣れていないけれど、いつまでもそう言っていられない。
もう作戦は始まってしまっているし、決めたのは自分自身だ。だから逃げる訳にはいかない。
(私は私の出来ることをする)
だからこの瞳で明日を見続ける為に、



 

inserted by FC2 system